〜7〜
オオカミにとって、ミツバチはやっかいな存在です。
小さくなって空を飛ぶから、
戦えば奇襲攻撃をまともに喰らうことになるでしょう。
オオカミは小さい頃にハチに刺されたことがあって、
母親から繰り返し言い聞かされていました。
「ハチには気をつけるんだよ。
1度目は無事に済んだけど、
2度目はショックを起こして
死んでしまうかも知れないからね」
ヒカルが潔く、思い切った行動を取る性格であることは、
何度か碁を打って身に染みています。
今だって本気になったら、
捨て身で毒針を刺してくるかも知れません。
アキラには未練があるけど、
勝算のない戦いはゴメンです。
こんなことならもっと早く食べておけば良かったと後悔しながら、
オオカミはアキラを解放しました。
アキラは喜んでヒカルに飛びつき、
ヒカルはアキラを抱き上げたまま、
オオカミの家を後にしたのでした。

一方オオカミは床を這い回って、
一生懸命に探しものをしています。
やがて何かを見つけて拾い上げましたが、
それはキラキラと輝くヒカルの金髪でした。
