〜8〜 






アキラの網タイツ姿を心ゆくまで撮影すると、ヒカルは黒いレザーのワンピースを取り出した。

「じゃ、次はこれ」

ヒカルから受け取ったその服は艶々した光沢を放ち、両脇が深く切れ込んでいて、
紐で結ぶようになっていた。
背中には小さな金色のボタンがずらりと並んでいる。

アキラは黙って着替えると、背中をしばらく探っていたが、
やがてとまどいながらヒカルに話し掛けた。





「進藤」

「なに?」

「自分で背中を留めるのは無理だ」

「じゃあ、寮の誰かに頼みに行けよ」

「・・・わかった」


ボタンの外れたワンピースに網タイツ姿でアキラが部屋を出ようとすると、
ヒカルは慌てて引き止めた。

「バ〜カ。そんななりで外をふらついたら、オマエ、あっと言う間に襲われるぞ。
こんな色っぽい格好してるときは、オレ以外に姿を見せるのは禁止」

「だってキミが言ったんだよ、誰かに頼みに行けって・・・」

「あ〜あ、口答えする気かよ〜。絶対服従、だったよな?」

「あ、・・・・・・」


「今度逆らったら、もうゲームはおしまいだぜ」

「・・・わかった」

「それじゃ、オレに頼んでみろよ。ボタンを留めてくださいって」

「うん。背中を頼む」

「なんか色気ないな〜。でもオマエらしいから、まあいいや」


ヒカルは正面からアキラを抱き寄せると、背中に手を回してボタンを留めてやった。
ヒカルにこんな風に触れられるのは初めてで、
アキラは胸を高鳴らせながらうっとりと身を預けていた。

やがてヒカルは膝をついて、ワンピースの脇の紐を引っ張ると、
丁寧に蝶結びを作った。


「紐の締め具合はどう?」

「ちょっときつい。これじゃ裾が開かないから歩けないよ」

「これはそういう服なんだから、いいんだよ。
オマエを移動させたいときは、オレが抱き上げて連れて行ってやるから」


アキラは自分もひざまずくと、ヒカルの瞳を覗き込んだ。





「・・・キミがこの服を選んだのは、ボクがキミに拘束されていることを、形で表すためなんだろ?」

「う〜〜んと、たぶんな。
オレがこれから見せるものを全部つけてくれたら、口に出さなくてもオマエの気持ちがわかるっていうか」

「それじゃ、次は何をすればいい?」


ヒカルは黒い革で出来た輪っかを取り出した。
金色の鍵がぶら下がっていて、キラキラ光っている。

「これは・・・?」

「首輪。ほら、穴が幾つもあいてるから、長さを調節することができるんだ。
ゆるくすればアクセサリーと変わらないけど、呼吸が苦しくなるほどきつくすることも出来るんだぜ」


アキラは黙って受け取ると首にはめて、ベルトを留めるようにとヒカルを促した。

ヒカルがわざと一瞬、強目に引っ張ると、首輪が喉にぴたっと張り付き、アキラの睫毛が震えた。

それでも抵抗されなかったのにヒカルは満足すると、すぐに輪をゆるめてベルトを固定し始めるのだった。






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