この作品はドールフォト・ストーリーです。
人形が苦手な方はご注意ください。
騎 士 の 誓 い 〜1〜
俺たちは碁盤の上で対話する。
使うのは、ちっぽけな黒い石と白い石。
だけどそこから、無限の宇宙が広がるんだ…
それは時として、命を削る闘いとなる。
お前と俺の碁って、そういうもんだよな?
二人きりで向かい合い、礼を尽くして頭を下げる。
最善の道を求めて放つ、一手、一手に力が籠もる。
隙を見せてはいけない。相手の隙を、見逃してなるものか!
「そこだ、塔矢!攻めるぜ!!」

俺の渾身の一撃を、塔矢は不敵な笑みを浮かべて軽々と受け止めた。
「なかなか手強い手だけど、僕が読んでいなかったとでも?」
「く、くっそう〜」

はね返された衝撃で痺れる右手を癒す間もなく、
塔矢の容赦ない攻撃が繰り出される。
「さあ進藤、今度は僕の番だ」
「うっ!」
…だけど俺は負けないぜ。
今日は絶対お前に勝って、受け取らせたいものがある……
「よし、塔矢!そんならこれでどうだ!!」
「くっ……!」

「さあ、どうする?塔矢…」
「…ここまでだな。君を相手に、この状況をひっくり返すのは無理だろう」
あいつは悔しそうに頭を下げたけど、でもすぐに満足げな微笑みを浮かべた。
「ありがとう。素晴らしい一局だったよ」
〜 next 〜