〜7〜



「ごめん、ほんとごめん。もう絶対にしないから許して」
「信じられるかそんなこと」
「本当にしない。もう飲みにも行かない。おまえだけを大事にするから」

殴りに来てくれて嬉しかった。あんな嬉しかったことは生まれてから二番目くらいだったと、その声に嘘は無いように思えて、でもぼくは思わず聞いてしまった。

「…一番目はなんだ?」
「え?」
「生まれて来てから一番目に嬉しかったことはなんなんだ」
「そんなん…おまえがおれのこと好きって言ってくれた時に決まってんだろ!」

あれ程幸せなことは無かったと、更に強く抱く腕に力を込めるので、ぼくはそれ以上意地を張ることも出来ずとうとう許してしまった。

どうしても絶対許せないと思った彼をただその一言で許してしまったのだ。




「だったら…もう絶対に浮気はするな」
「うん」
「したら今度はキミを殺すよ」
「いいよ殺しても」

殺されるくらいおまえに愛されてるんだとしたらおれはきっと幸せだからと、その言葉を聞いた時にああもう仕方無いと思った。

だってぼくもその言葉に幸せだと思ってしまったから。

割れ鍋に綴じ蓋。

たぶんぼく達はもしかしなくてもこれ以上無いくらい似合いの恋人同士なのかもしれなかった。

これ以上無いくらい馬鹿な―恋人同士なんだろう。

「好きだよ」
「…うん」
「悔しいけどキミが好きだ」
「うん、おれもおまえ大好き」

その口でまたいつかぼくを裏切ることがあるのかもしれないけれど、それでもこうして抱かれているのが嬉しくてたまらないのだから仕方がない。

「本当にこんな……みっともない…」

みっともなくても好きなのだから――。


そして……居酒屋だけの騒ぎでは無く、街中での痴話げんかもぼく達はばっちり見られていたようで、ぼくの思惑通り進藤は女に汚いと評判がたち、彼を飲み会に誘う者は以後一人も居なくなったのだった。





文:しょうこさん





〜終〜



* * * * * * * * * *




ここまでお付き合いいただきまして、どうもありがとうございましたv

ドール・フォト・ストーリーを作るのは初めてではありませんが、今までは既にある写真を元に筋書きを作ったり、どんな写真を入れるか考えながら話を作っていたので、今回のような形はとっても新鮮でした。

しょうこさんのお話がドラマチックなものですから、普段は決してやらないようなことをアキラにさせるのが面白くて・・・!(笑)

このヒカルもこれからは心を入れ替えて、アキラ一筋を貫き通すのでしょうか。
時々アキラが女装して、堂々と外でデートするようになったりしたらいいなぁ^^

こんな楽しい経験が出来たのも、しょうこさんのおかげですv
本当にありがとうございましたvv








おまけv


しょうこさんのお話にはこんな場面はないのですが、願望のままに撮ってしまいました〜^^;







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