
めるじ
囲碁イベントの余興に駆り出されたヒカルとアキラは、
二人で内裏びなの仮装をすることになってしまいました。
一体、誰が仕組んだのでしょう?
ヒカルは男びな、アキラは女びなと決められていて、
豪華な十二単まで用意されています。
ヒカルの方はすぐに準備が出来ましたが、
アキラの支度は簡単にはいきません。
早く着替えを済ませてさっさと終わらせたいと、
アキラはヒカルをせかし始めました。
「ほら、動くなよ〜!あとちょっとで終わりだってば」
「こんな格好で動けるわけないだろう!君がもたもたしてるからいけないんだ」

「あ〜あ、お前がごちゃごちゃ言うからずれちゃったよ〜」
「こんなにたくさん着てるんだから、ずれるのが当たり前だろ!!」」

「そんなにぶーたれんなよ〜。
ほら、きれいに出来たぜ!鏡を見てみろって」
「・・・・・・」

「あれっ、塔矢、どうした?」
「…なんで、……!なんで僕がこんな格好を…!!
…君に抱かれてるって、誰かにわかってしまったのだろうか…」
「んなことねぇだろ。だけど、…」

「お前とのことが誰にわかったって、俺、平気だぜ?
胸を張って、でっけえ声で言えるよ?
お前は俺の恋人で、
一生、添い遂げるって。
それで、死んだって離すもんかって…!!」
「進藤…」

「お前のこと、女みたいだなんて思ってないけどさ。
でもその格好、よく似合ってるよ。
すっげえきれい……!
俺の彼氏がこんな美人で、鼻が高いぜ〜」
「…ふふっ、…君、面喰いなんだ?」
「へへっ、お前、知らなかったの?」

何とかアキラの機嫌も直って、
二人の初々しい内裏びな姿は、
まるでそこだけ春が訪れたように
舞台を華やかに彩ったのでした。

え?誰が二人にこんな格好をさせたのか、ですって?
…アキラの十二単姿を一番見たがっていたのは、
きっとヒカル、ですよね?(^^)