〜「アキラ姫」より抜粋〜



その夜は森の家に泊まることになっていたので、夕食をすませると、二人は星空を見に外に出ました。
周囲は闇でも、頭上には星が散りばめられています。
時折りスーッとしっぽを伸ばして、空を横切って行く星もありました。

ヒカルは神託を信じて歩き続けた辛い日々に、一人で夜空を眺めていたことを思い出しました。
あのときは苦しかったけど、そのおかげでアキラ姫と出会うことができ、
今は並んで星を眺めているのだと思うと、嬉しくてたまりません。
ヒカルは姫を愛しげに見つめると、そっと抱き寄せました。

「アキラ、俺、お前が好き・・・!」
「不思議だな、何度聞いても聞き飽きない言葉って、あるんだな・・・」
「ねえ、聞かせて?お前も俺のこと、好き?」
「・・・さあ、どうかな・・・?」

アキラ姫はクスリと笑みをこぼすと、体を少しずらしてヒカルの顔を正面から見つめました。

細い月と星の明りを頼りにして見るおぼろげな形は、たとえ目を瞑っていたとしても、
はっきり思い描くことのできる愛しい形。
姫は目測を誤ることなく、ヒカルのあたたかい唇に自分の唇を押しつけて、
顔を軽く左右に揺らしながら口づけを続けました。

重なり合った胸の鼓動が伝わりあい、深く抱き合うことで体温が倍に上昇したように感じられます。
先に音を上げたのはヒカルの方。
アキラ姫を両手で体から離すと、荒い呼吸を繰り返します。

ようやく息の乱れを整えると、ヒカルは姫を乱暴に抱きしめて、腰を自分の腰へと引き寄せました。



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「脱がせ祭り」のお絵かき掲示板に投稿したssに、年齢制限の関係で公開できなかった部分を加えた完全版です。
本にまとめるにあたり手直しをして、新たなエピソードも加えました。